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妻籠宿と多治見視察 -建築家の日常-

Posted on 2023-05-13

ゴールデンウィークを利用して、県内にある妻籠宿と岐阜県多治見市にありますモザイクタイルミュージアムを訪れました。妻籠宿は、軽井沢から車で3時間半程度ありますので、同じ長野県とはいえ、まだ足を踏み入れていませんでした。軽井沢から南木曽町や岐阜県方面への移動は、ゴールデンウィークの皆さんが移動する方向とは干渉しないため、ゆっくり訪れることができます。妻籠宿は、連なる低い軒先や統一的されたファサードがつくる街並みの美しさ、自然地形により生まれた3階建ての美しい家の佇まい、囲炉裏換気による光の美しさなど、日本建築の良さから学ぶことが多かったです。他の宿場町も含めて、またゆったりと訪れたい場所です。また、ここまで来ると岐阜県多治見市がかなり近いため、建築家・藤森照信さん設計のモザイクタイルミュージアムにも訪れました。藤森さん設計の「神長官守矢史料館」、「高過庵」、「低過庵」、「空飛ぶ泥舟」、「ラ コリーナ近江八幡」は既に訪れており、(高過庵、低過庵、空飛ぶ泥舟は、実際に中にも入っています)、どれも私にとっては魅力的に感じる建築ばかりで、モザイクタイルミュージアムも訪れたいと思っていました。展示室に向かうと、内包する土壁と絞られた光がつくりだす空間に入ります。展示室の白い空間とは真逆に位置するこの空間に私はすっかり魅力されてしまいました。3階のギャラリーでは、黒板タイル、破棄されるタイルの再利用提案の展示もあり、興味深い事ばかりでした。今回、2日間かけて、じっくりと視察いたしました。皆さんも、よろしければ訪れてみてはいかがでしょうか。



その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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