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建築家の日々-「いい建築を語ろう!」

Posted on 2017-03-02

東京乃木坂にある、ギャラリー間で行われたトークイベント、”中村好文(建築家)×堀部安嗣「いい建築を語ろう!」”に参加してきました。堀部先生は、大学院でお世話になった尊敬する師匠ですが、中村好文さんも大好きな建築家です。建物の佇まい、空間の作り方、考え方、遊び心など学ぶことが多く、家にも多くの図書があります。そんなお二人のトークイベントに幸運にも参加することができました。

二時間、お二人の好きな建築について、写真を中心に建築談義が行われ、笑いも絶えない楽しいひと時でした。同じ建築でも人によって視点や解釈が違う箇所、合致する箇所の話を聞けるのは本当に楽しいものです。また、同じ建物でも、撮影された写真がそれぞれの撮影視点が違うことを改めて並べた写真をみると面白いものです。

最後に、「いい建築」とは?という問いに
「設計をする際に正と負があり、正に向き合ってる建築がいい建築」
「いい歌には歌心があり、いい絵には絵心があります。いい建築にも建築心があるのだと思います」
※記憶で書いているので、少々言葉の言い回しが違うかもしれません。
と話されていました。1つの建築をつくるとき、多くの時間と苦労が必要ですが、常に佇む建築の美しさや使われている姿の美しさ、10年先、20年先にも変わらず美しく存在して使わている姿を想像しており、これが、やりがいがあると感じ楽しく日々設計業務をしています。時には、非常に細かい図面も書くこともあり、日によっては悩んだあげく、線1本しか書いていない日もあり、その分時間を要すこともありますが、先生方の言う「いい建築」に、そこは繋がっていると感じました。また、吉村順三さんの建築の話で、”完璧を求めたあとの寛容さ”のようなことについても話されており、そいうことも忘れずに、大切にしなければいけないとも感じました。

今回のトークは、「堀部安嗣展 建築の居場所」のイベントでした。展覧会は、3月19日までです。ご興味ある方は、是非ご覧ください。乃木坂にある「ギャラリー・間」で開催中です。

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その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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