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木製サッシ -川口の家-

Posted on 2017-07-11

広間、台所から中庭を見る居場所は、この家の一番良い場所となります。
ここに面する開口はできる限り大開口としたいですが、アルミや樹脂サッシの場合、大きくなるとサッシそのものが重たくて、開け閉めが大変です。そうなると、せっかく中庭をつくっても中庭に出ることを大変に感じてしまい、中庭を使わなくなってしまいます。また、引違い窓は、どうしても気密性に乏しいので、大開口がゆえに、そのあたりも良い性能としたいという思いもあります。

少々高いですが、これらを解決するために、木製サッシの引き寄せ窓(エコスライド)を採用しました。窓の開け閉めも軽快に操作でき、さらに、引き寄せて閉めるため、気密性も高いです。吹き抜けに面する側の窓の上部は、木製のFIXガラスを設置予定ですが、高い物ばかりを選ぶわけにはいきませんので、ここは造作FIXでコストコントロールをしています。

窓を設置後、色々見ていると、図面で考えていたことと現場がそのとおりにならないことあります。机上と現場はやはり違いますので、正直よくあり、これを考え調整するのが設計監理の仕事となります。すでに、机上で考えてあるので、方向性はしっかりしています。
今回のサッシ廻りも、想定通りもあれば、そうでない部分もありました。基本的な考え方はありますので、現場で見ながら、調整判断し、さらに良くなるように職人さんも交えて打合せをします。嬉しそうに話をされる職人さんを見ながらの打合せは、結構好きで、設計していて良かったと思う瞬間です。だから現場にマメに通ってしまうのかもしれませんが・・・良い家をつくるために、職人さんともチームで進めていきたいと常日頃思っているので、こういった打合せ大事にしていきたいです。間違っても「設計が来た!気を付けろ!」などと警戒されないようにしなければいけませんね。大丈夫だと思っていますが・・・
 

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