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ホテリ・アアルトから学ぶ「居心地の解き方」

Posted on 2018-02-05

先週末、新宿のリビングセンターOZONEで行われたプロフェッショナルセミナー「ホテリ・アアルトから学ぶ-居心地の解き方-」に参加してきました。

講師は設計された益子義弘さんで、ファシリテーターは、リオタデザインの関本竜太さんという豪華な方々です。ホテリ・アアルトには、一昨年末に住宅デザイン学校で宿泊しており、あまりの居心地の良さに、空間をつくっている素材、サイズ、寸法は何だろうか、真似したいことが多く、チェックインからチェックアウトまですべての部屋を見て、実測しまくるという時間を過ごしました。
そんなホテリ・アアルトから学ぶ-居心地の解き方-とは、まさに聞きたいセミナーであり、申し込みから今まで楽しみでなりませんでした。

居心地について、「ホテルであれば、建築でなく食事やスタッフのサービスなどソフト面がほとんどである」というコメントを益子さんがされていました。その場の生の声を聞きながら、ホテルでの経験を思い返し、実寸スケッチを眺めていると、益子さんの人格からあふれ出る建築へのアプローチ、さりげないディテール、気配り(訪れる方だけでなくスタッフに対しても)が居心地をつくっていると私は勝手に解釈をしていました。関本さんが言うようにホテルにおいても、住宅においても、「おもてなし」が居心地をつくっている・・・というコメントも同時に大きくうなずいている自分がいました。

移動中の新幹線の中では、益子さんの「住風景を創る」という著書を読み、セミナーの余韻に浸っていました。「土地や風景との対話」の章では、アトリエカムイという事務所名に通ずるような内容も書かれており(興奮のあまり良いように解釈してしまっているかもしれませんが・・・)、自分が歩いている道は間違っていない・・・そんな気持ちも感じました。短時間ではありましたが濃厚な1日となりました。

       
 

  

その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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