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目を養う建築旅へ・・・その2

Posted on 2018-10-19

前回の建築旅レポートの続き。その2です。

◇ホテリ・アアルト
益子義弘さん、河合俊和さん、大竹慎太郎さんの3人の建築家によるリノベーションによるホテルです。2年前に住宅デザイン学校で訪れて以来の2回目の滞在です。前回は冬の雪の中でしたが、今回は、秋に入る前の緑の覆われた季節。青空と緑の中にある建物の佇まいは、美しいものがあります。部屋は前回とは違う部屋にしましたので、到着するなり、居ても立っても居られず詳細な実寸再測とスケッチをしておりました。新しい発見もありました。再訪ということもあり、ゆったり過ごすことに時間をさき、体に染みこませるような時間にもなりました。ハードもソフトも好きなホテルですので、また来たいと思います。お隣では、宿泊棟とレストラン棟も増築中であり、またロビーには増築模型もあります。増築後も楽しみでなりません。




◇はじまりの美術館
竹原義二さん設計の築120年の蔵を改築した美術館。シンプルな切妻屋根の長手方向から入る佇まい。どこか素っ気ない雰囲気を感じたまま、内部の空間が予測できず扉を開けたました。内部に入った瞬間、たくさんの大きな古材梁と太い古材柱に囲まれた力強い空間に、良い意味で裏切られました。内部は大きなワンルームに入れ子の展示スペース。床の素材や壁も素材は、様々で、一歩歩くと足を止めてしまう・・・そんな空間でした。計画している案件にも影響をあたえた美術館となりました。

 

その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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