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モダンデザインが結ぶ暮らしの夢

Posted on 2019-04-03

高崎市美術館で行われていました企画展「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」について、案内をいただいていたのですが、なかなか行く機会が設けれず、諦めかけていましたが、最終日3/31(日)にちょうど近くに行く機会があり、訪れることができました。この企画展では、高崎市ゆかりのブルーノ・タウト、レーモンド夫妻、井上房一郎、レーモンド門下のジョージ・ナカシマ、タウトに触れた剣持勇、レーモンドや剣持と交流したイサム・ノグチらの仕事を見ることができました。

20年ほど前、私はインテリアデザイナー塚田堂鬼さんにデザインを教えていただいており、その頃、タウトの工芸品をたくさんスケッチし、工芸品の技術を活かした新しい形のプロダクトデザインを考えていました。また、生まれが旧箕郷町(現在の高崎市)ということもあり、高崎市にある群馬音楽センターは物心ついたころから毎週のように目にしており、社会人になってから旧井上房一郎邸に何度も行く機会がありました。その後、軽井沢に移住し、聖パウロ教会、夏の家に訪れる機会も多く、レーモンド建築にも多くの縁がありました。思えば、天童木工という家具会社のコンペで賞いただいた時、審査委員長の松本哲夫さん(剣持勇研究所/代表)が、最終選考の場で私の作品を押してくださり、うれしくて、その後、より剣持勇さんの作品をみるようにもなりました。おそれ多いですが、色々な縁がすべてこの企画展でつながっておりました。

展示空間を移動するたび、自分が今まで経験してきた1つ1つことを思い出すような時間となり、最後に、見学した旧井上房一郎邸では、不思議と、故郷にかえった安心感のあるような、懐かしさに包まれる時間を今回は感じ企画展を後にしました。良い建築に何度も訪れていると、いろいろ見え方が変わってきますが、それと同時に感じ方も変わるものですね。


その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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