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上棟ーモリノスー

Posted on 2019-05-15

ご報告が遅れてしまいましたが先週、無事に上棟しました。この家では、テラスの居心地、最高の借景、車庫の使い勝手、全体の佇まいなどなど、この場所にとって最高の家をつくるため、合理的な構造計画だけでなく、詳細な構造計算により多くの部材があります。通常の柱は12㎝角材ですがその他として、13.5㎝×12㎝、18㎝×12㎝の柱や車庫を大空間とするための13.5㎝×60㎝の横架材、90㎝の張り出し床を支える横架材、180㎝の屋根の出を支える横架材、斜めの横架材などなど、かなり複雑な構造になっています。時間もかかりましたが、丁寧な大工さんの手により、綺麗に組みあがることができました。ありがとうございました。

今回は、2階に居室があるため、床断熱としています。そのため、気密工事は床合板をする前、上棟中に行う必要があります。フィルムや気密パッキンについてすべて施工をされており、私の方でもすべて確認しました。

毎度のことですが、設計者である私も、朝から夕方まで現地におりました。見ているだけでの私ではありませんので、お手伝いしながら現場を確認しておりました。気づいたら最後は、掛矢(大きな木のハンマー)で梁を叩いていました。設計者ですが、こうやって終日、職人さんと一緒に手を動かして一緒に感動を味わえることは、本当にうれしく、私にとっても楽しみです。素晴らしい職人さんに囲まれて、この現場の進捗も楽しみです。

建て主さんも上棟がすごく嬉しかったようで、素晴らしい笑顔に珍しく工務店さんのほうで写真を撮りましたので、私もその写真いただきました。こんな素晴らしい笑顔、すごく嬉しかったです。楽しい上棟となりました。

その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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