BLOGブログ
断熱工事ーモリノスー
Posted on 2019-06-19
モリノスは、2階居住空間で、1階は非居住空間のため、2階床断熱としています。普段の弊社仕様は、コンクリート基礎外面に断熱材を貼り付ける「基礎断熱」ですが、こういった計画では基礎に断熱をしても無意味ですでの、2階の床下(1階の天井)に断熱を行います。2階の床下は、常に外気に接しており、空気も動くのでより寒くなりやすいため、かなり気を使います。結果、35㎝の吹き込みグラスウール(撥水性能のあるリサイクルガラスを使用した外国製)で施工しました。
設計段階では
①2階までの階段段数を少なくして日々の負担を減らしたい
②周辺環境に対して佇まいを綺麗にするため階高を少しでも低くしたい
という設計意図の中で、様々な方向で検討しました。シャッターもあり難しいですが、構造設計者を巻き込みながら、床梁(骨組)を調整するなどして、少なくても30㎝は断熱できるように設計した結果です。
さらに、こういった床断熱の場合、給水、排水の配管をどこに入れるかがポイントです。配管が外気に接すれば凍ったり、電気代が過剰に高くなります。かといって、長期的に家を維持していくために、メンテナンスもできるようにもしたいです。この後の工程では、そういったことを解消する設計の工夫も出てきます。
外壁では、付加断熱(外側10㎝)の工事を大工さんが行っています。室内の壁では一部、12㎝の断熱工事も終えていますので、22㎝の外壁断熱ができてきています。
細かい部分ですが、断熱貫通部も工務店さん手作りの箱を設置したり、気密テープを張るなどしております。ちょうど箱を施工するときに現場にいましたので、私の方で気密パッキンを箱に貼り施工しました。数値にも図面にも表れないところですが、こういった細かい気密処理は、住んでから体感として感じることとなります。
CATEGORY
- Blog
- Other Works
- Uno Spazio
- wa・e・nの家
- Works
- Works 2
- ぐりまるの家
- つなぐ家/南平台の家
- エイチの家
- カテの家
- ガクブチのある家
- サスティナーハウス
- シンクロする家
- ステイマークヴィラ
- ソトウチの家
- モリキズナの家
- モリノス
- 両翼の家
- 北軽井沢の家
- 奏でる家
- 山麓カエデの家
- 川口の家
- 巡る家
- 建築家の日常~軽井沢 便り~
- 御代田の家
- 景趣の家
- 森に集う家(Villa-N)
- 森土間の家
- 灯りの家
- 環る家
- 結の家
- 縁の家
- 臥楽の家
- 薫風の家
- 観風荘
- 軽井沢・時の家
- 追分宿の家
- 銀の家
- 風景を描写する家
- 食堂takizawa
- +フロール
ARCHIVE