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建築家の軽井沢便り 伝統工芸

Posted on 2014-06-28

軽井沢には、軽井沢彫家具という100年を超える歴史をもつ家具があります。
家具の全面、ふちに、桜の花や幹の彫刻がされているのが特徴的で非常に綺麗です。

どことなく、鎌倉彫のような雰囲気を感じる方もいらっしゃると思います。

実は、軽井沢彫は、栃木県の日光東照宮の木彫りである、日光彫を受け継いでいるためです。
日光彫は、鎌倉彫の影響を受けたとされていますので、直接の影響は受けていないようですが
ルーツはあるようです。

軽井沢彫と鎌倉彫、日光彫との大きな違いは、図柄周辺の模様です。鎌倉彫と日光彫は、
表面を”すくう”ような模様ですが、軽井沢彫は、穴をあけて図柄を浮き出させる模様です。
機会があれば、是非見比べてみてください。

弊社で設計した「灯りの家」にも、軽井沢彫家具が置かれました。どちらかというと、日本の家具
ではなく、西洋家具の雰囲気があります。同じ部屋にあったアンティーク家具との相性もよく、違和感
なく溶け込みました。建築としては、これら魅力ある家具を、際立たせる役目もあったので、床や壁
素材や色の選定は重要な役割でした。

写真のように、現代の生活に合うよう、若い職人さん達が店の垣根を越えて、軽井沢彫家具に新しい
デザインを考えてつくっていますので、新しい建物にも似合いますね。本当に綺麗です。

軽井沢彫家具のお店は、旧軽井沢銀座を歩くと数店舗ありますので、是非、各店舗にに立ち寄って
みてください。ちなみに、箸やボールペンなどの小物もありますよ。

※写真は、「灯りの家」に置かれた一彫堂様の軽井沢彫家具です。

軽井沢彫  
 
 
 

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