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軽井沢の建築家の日々-埼玉県立自然の博物館

Posted on 2017-05-08

軽井沢から二時間ほど車で移動する圏内で、埼玉県秩父郡長瀞町があります。花園インターまで高速を使い、少し走ってから、有料道路もあるので、思った以上に近くに感じます。連休を利用して行ってきました。高速道路ですが、連休が始まる時期は行楽地へ向かう渋滞、連休が終わる時期は都内に戻る渋滞があります。軽井沢から長瀞に向かと、実は、この渋滞と真逆なので一切影響を受けません。あえていうなら、軽井沢から出るのに渋滞にハマるのと、目的地周辺でしょうか。

荒川の岩畳は美しく、ただただ、しばらく眺めていました。
自然の美しさに人工物は、どうやっても敵いませんね。
さて、長瀞に来ましたので、近くにある前川國男氏設計の「埼玉県立自然の博物館」にも訪れました。前川國男氏は、上野の国立西洋美術館の設計者である「ル・コルビュジエ」や軽井沢聖パウロ教会の設計者である「アントニン・レーモンド」の元で学んだ建築家です。前川氏の自邸は、江戸東京たてもの園に移築されており、私の好きな住宅作品でもあります。

明るい緑に囲まれた好立地の中ですが、入口に入ると少し薄暗い空間になっています。石の展示、化石の展示は暗く展示に集中していると、高窓からの光にふと視線が自然と上に向きます。そうすると展示物が変わり、その先には、天井までのFIX窓と下部は三面ガラス面の部屋に導かれ、視界に外部の緑の景色が入ってきます。ここに展示されているのは、各種カエデとモミジの葉、木の幹などでした。外部の本物と手元の展示物がリンクするという体験、非常にわかりやすかったです。その後は、雑木林の展示コーナーへ行くと、軽井沢でも良く見れる「木々」、「動物」、「野鳥」なども見れ、勉強することもできました。
展示と建物、そして長瀞という場所や、立地条件などがすべて絡みあってできており、ここでなければこの博物館はいけないという感じを受けました。本当に良い建築を体験できました。
博物館ということで、子供の勉強にもなりました。周囲には、有名なかき氷屋さんがあったり、岩畳、ライン下りやラフティングも楽しめますので、旅行の参考となればと思います。

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その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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