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エアコン選定は家の性能+気温で

Posted on 2020-01-12

軽井沢も夏が暑いと感じる年が2年連続でありましたので、皆さんの中には、冷房用エアコン設置をしたり、新築で導入を検討する方も多くなってきていると思います。その時、皆さんはどうやってエアコンを選ぶでしょうか?やはり目安となるのは、カタログにある”○○畳”という記載だと思います。

しかし、家の断熱性能はそれぞれ違いますので、同じ基準で選ぶのはおかしいと感じると思います。極端な言い方をすれば、古民家と超高性能な省エネの家の8畳間で、同じ能力のエアコンで良いでしょうか?おそらく、誰もが「異なる性能にすべきでは?」と考えるのではないでしょうか。

ではどうすればよいのでしょうか。家は、設計時の省エネ計算をした時に、出てくるQ値という大切な数値があります。Ua値という数値もありますが、エアコン選定では、Q値が必要です。このQ値と建築地の気象庁の気温データがあれば、簡単に計算できます。私の設計した直近の家で、昨年の暑い7月、8月の気温データを基に、算出しました。下記は試算した結果の画像データです。すみません、マニアックな表で…48坪ほどある家ですが、6畳用1台の冷房で十分、さらに、7月下旬~8月上旬のみ可動という結果です。これは驚きだと思います。なお、エアコンは、欲しいスペック以上の過剰な機器を入れると正しく動かなくなりますので、地域の温度と家の性能に適したエアコンをピンポイントで選ぶ必要があります。そうすることで光熱費をおさえるということにも繋がります。

ちょうど真冬の時期に冷房の話という季節外れの話題ですが、多くの方に適切なエアコンを選んで欲しいと思い、マニアックな記事ですがこのタイミングで書くことにしました。参考となればと思います。

その場所が持つポテンシャルを最大限に活かして、風景の中で建築が美しく存在し、
時を超えても愛されるあり方でありながら、室内は、日々の暮らしの中で
自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができることを理想としています。
そのため建築で使う材料は、時が経て味わいが増し、人の心を豊かにするような、
木や紙、土などの自然のものを使うこととしています。
また、この素材の魅力を最大限活かす職人の技術も大切にしています。
「アトリエ カムイ」とは、その場所が持つポテンシャルと建築をつくる素材や技術に
正面から向き合い、デザインしていくという意味を込めています。

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